WordPressでブログをやっていると、画像を圧縮して表示スピードの改善を行う必要があります。
なぜ画像を圧縮して表示スピードを改善する必要があるかというと、何も対策をしないままだとWEBページの表示スピードが遅いからです。
WEBページの表示スピードが遅いと、閲覧者を待たすことになりますので、閲覧者はあなたのブログが表示されるのを待ちきれずに、ブラウザを閉じてしまう可能性があります。
また、Google等の検索サイトでもWEBページの表示スピードを重視しているため、表示スピードが遅いとそのようなサイトからあなたのブログの評価を落とされてしまう可能性もあります。
よって、WordPressでは画像を圧縮して表示スピードの改善を行うことは、ほぼ必須の対策になるといってもいいと思います。
ただ、対策をするといっても便利なプラグインがありますので、そちらを利用することで簡単に対策が出来てしまいます。
今回は、そんな画像を圧縮して表示スピードを改善してくれるプラグインを導入するにあたって、機能別にプラグインを比較して最適なプラグインを見つけたいと思います。
ですので、以下のような方に是非読んで頂けると参考になると思います。
- 画像を圧縮して表示スピードを改善するプラグインにはどんなプラグインがあるかを知りたい方
- 画像を圧縮して表示スピードを改善するプラグインが色々あるが、どれを導入すればよいかわからない方
- 画像を圧縮して表示スピードを改善するプラグインにはどんな機能があるのか知りたい方
そもそもWordPressのプラグインにはどのような機能があるのか知りたい方は以下を参照してください。
それでは早速比較検討していきたいと思います。
■目次(読みたいタイトルをタップ、クリックすることで移動できます)
はじめに
まずは、画像を圧縮して表示スピードを改善するプラグインにどの様な機能があるのかを洗い出したいと思います。
また、今回も同じように前提条件として、以下の評価基準をもとに比較して評価していきたいと思います。
プラグインの比較選定基準
プラグインの選定については、基本的に以下の観点で比較し選定していきたいと思います。
WordPress.orgの公式ホームページ上に登録されているか
公式ホームページ上に登録されていることで、一応は審査されているプラグインとなるのである程度信頼できるプラグインかどうか判断できます。
評価の星の数が多いか
公式ホームページ上で利用しているユーザーの評価者の数と評価の星の数が表示されています。
なるべく多くの評価者が高い星の数を付けているプラグインを選びます。
アクティブダウンロード数が多いか
公式ホームページ上で利用しているユーザのダウンロード数がわかります。
ダウンロード数が多いプラグインの方がユーザーに支持を得ていると推察できますので、なるべくダウンロード数が多いプラグインを選びます。
最新バージョンと互換性があるか
WordPress本体の最新バージョンに対応しているかを確認します。
WordPress本体のバージョンが上がっているにもかかわらずプラグインの対応がなされていない場合は、そのプラグインはあまり更新されておらず、バグ修正もあまりなされていない可能性があります。
ですので、WordPress本体のバージョンに対応しているプラグインを選びます。
日本語対応しているか
やっぱり設定ページの文言等は日本語で表記されている方が分かり易いです。
なるべく日本語対応されているプラグインを選びます。
設定の容易さ
こちらは機能とは言い難いかもしれませんが、立派なプラグインを選定する際の評価項目となります。
日本語化されてない設定項目が多く存在したり、プラグインを有効化するのに手間がかかったりする場合はあまりおすすめできません。
こういった設定の容易さにも注目して頂ければと思います。
プラグイン比較
それでは実際に比較していきましょう。
機能の説明
WordPressの画像を圧縮して表示スピードを改善するプラグインに必要な機能としては以下が考えられます。
可逆圧縮
可逆とはもとに戻すことが可能という意味です。
ですので、可逆画像圧縮とは画像の品質をもとに戻すことができるくらいの圧縮を行う機能です。
もとに戻すことが可能なので、圧縮率は低くなります。
非可逆圧縮
非可逆とはもとに戻すことができないという意味です。
ですので、非可逆圧縮とは画像の品質を劣化させてえもとに戻すことができなくなるくらいの圧縮を行う機能です。
品質を劣化させるので、圧縮率は高くにありますが、画像をもとに戻すことができなくなります。
サポートする画像フォーマット
画像のフォーマットには色々あると思いますが、WordPressのブログ運営としては大体JPEGやPNG、GIFといったものが挙げられると思います
プラグインによってサポートする画像フォーマットが違ってきますので要注意です。
なぜかPDFをサポートするプラグインもありますが、PDFを配信している方には便利かもしれません。
位置情報等のメタデータ削除
画像データには位置情報が含まれています。
スマホで撮った写真などには、GPSで取得した位置情報がメタデータとして格納されている可能性があるのです。
その位置情報から自分のいる場所が推測されてしまったりします。
ですので、このような不要なメタデータを削除してくれる機能があります。
基本的にメタデータは削除しておきたいのでこの機能があるかどうかは要注意です。
メディアライブラリ以外の画像圧縮
WordPressでは、基本的に自分がアップロードした画像はメディアライブラリに格納されます。
ただ、メディアライブラリ以外にも画像があります。
それは、テーマに多く含まれています。
そういったメディアライブラリ以外の全ての画像データを検索してくれて圧縮してくれる機能です。
テーマに含まれているアイコンとかが表示スピードの足を引っ張ってたりもするので、この機能もあった方がいいと思います。
WebP対応
WebPはGoogleが開発した画像フォーマットです。
高圧縮率でJPEGやPNGをほぼ劣化無しで変換可能です。
ただ、Chrome系以外のブラウザはこのフォーマットをサポートしていません。
よって閲覧者のブラウザによって画像データを変える必要が発生する為、あまり実用的ではありません。
画像遅延読み込み
WEBページの全ての画像を一気に読み込まないで、ブラウザに表示されている部分のみの画像を最初に表示して、それ以外の画像はブラウザに表示されるのを契機に読み込んでくれる機能です。
最初に読み込む画像を少なくすることで、表示スピードが改善されます。
こちらも表示スピードにかなり影響がありますので、是非取り入れたい機能となります。
機能をもとにしたプラグイン比較一覧
各機能をもとに洗い出したプラグインを一覧表にして整理しました。
プラグイン比較表(その1)
プラグ イン名 | EWWW Image Optimizer | Smush Image Compression and Optimization | ShortPixel Image Optimizer |
---|---|---|---|
可逆圧縮 | 〇 | 〇 | 〇 |
非可逆 圧縮 | × 有料版 で対応 | × | 〇 |
JPEG サポート | 〇 | 〇 | 〇 |
PNG サポート | 〇 | 〇 | 〇 |
GIF サポート | 〇 | 〇 | 〇 |
PDF サポート | × 有料版 で対応 | × | 〇 |
メタデータ 削除 | 〇 | 〇 | 〇 |
メディア ライブラリ 以外の画像 圧縮 | 〇 | 〇 | 〇 |
WebP対応 | 〇 | × | 〇 |
画像遅延 読込み | × | × | × |
設定容易さ | 〇 | 〇 | △ APIキー 取得要 |
公式HP 登録 | 〇 | 〇 | 〇 |
評価数 | 353 | 4015 | 350 |
評価の星 の数 | 4.5 | 4 | 4.5 |
アクティブ ダウンロード 数 | 600,000+ | 1,000,000+ | 90,000+ |
最新 バージョン との互換性 | 〇 | 〇 | 〇 |
日本語対応 | 〇 | × | × |
総評 | 〇 | 〇 | △ |
プラグイン比較表(その2)
プラグ イン名 | Compress JPEG & PNG images | Lite Speed Cache | a3 Lazy Load |
---|---|---|---|
可逆圧縮 | 〇 | 〇 | × |
非可逆 圧縮 | × | 〇 | × |
JPEG サポート | 〇 | 〇 | × |
PNG サポート | 〇 | 〇 | × |
GIF サポート | × | × | × |
PDF サポート | × | × | × |
メタデータ 削除 | 〇 | × | × |
メディア ライブラリ 以外の画像 圧縮 | × | 〇 | × |
WebP対応 | × | 〇 | × |
画像遅延 読込み | × | 〇 | 〇 |
設定容易さ | △ APIキー 取得要 | 〇 | 〇 |
公式HP 登録 | 〇 | 〇 | 〇 |
評価数 | 117 | 269 | 80 |
評価の星 の数 | 4.5 | 5 | 4.5 |
アクティブ ダウンロード 数 | 100,000+ | 300,000+ | 80,000+ |
最新 バージョン との互換性 | 〇 | 〇 | 〇 |
日本語対応 | × | × | × |
総評 | △ | △ Litespeed サーバ向け | 〇 |
プラグインの評価
まずは、非可逆圧縮のサポートの有無で評価が分かれると思いますが、一般的なブログサイトを運営する場合は非可逆圧縮までしなくても問題ないとおもいます。
非可逆圧縮までしてしまうと、保存しない場合は元データが無くなってしまいますし、劣化しすぎて見栄えが悪くなってしまう可能性があります。
また、google speed insights等のWebパフォーマンス改善ツールでも可逆圧縮で十分な結果となります。
ですので、非可逆圧縮はプロ向けと考えて、通常は可逆圧縮まででいいでしょう。
次にサポートする画像フォーマットですが、JPEG、PNG、GIFまではサポートしてくれる方がありがたいです。
最近はGIFファイルもほとんど扱わないのでサポート不要という方は、GIFがサポート対象外でも問題ないと思います。
メタデータ削除やメディアライブラリ以外の画像の圧縮、画像遅延読み込みはほぼ必須機能といっていいでしょう。
あとは、多くのアクティブユーザーがいて評価が高く、日本語対応していて設定も容易なプラグインを選ぶのがベストです。
「EWWW Image Optimizer」は、必要な機能がほとんどそろっていて、日本語対応していて設定が容易です。
それがアクティブユーザー数にも反映されていると思います。
総評を〇としました。
「Smush Image Compression and Optimization」もアクティブユーザー数が一番で評価が高いプラグインとなります。
圧縮率も「EWWW Image Optimizer」より若干高いのですが、日本語対応していないところがすこし残念なところです。
ただ、アクティブユーザー数も一番多いので人気があるプラグインであることがわかります。
ですので、総評を〇としました。
「ShortPixel Image Optimizer」はアクティブユーザー数が少ないことと、利用するのにAPIキー取得が必要であったりすることを考慮して、総評を△としています。
ただ、非可逆圧縮を行いたい場合は、おすすめするプラグインとなります。
「Compress JPEG & PNG images」はアクティブユーザー数が少ないことと、若干機能不足な部分と、利用するのにAPIキー取得が必要であったりすることを考慮して、総評を△としています。
「LiteSpeed Cache」については、Litespeedサーバ向けのプラグインとなり、若干機能不足な点を考慮して、総評を△としています。
ただ、非可逆圧縮を行いたい場合は、おすすめするプラグインとなります。
導入した場合は画像遅延読み込み機能も付いているので、別途専用のプラグインは不要となります。
「a3 Lazy Load」については、画像遅延読み込み機能を補填するという意味で、総評を〇としました。
まとめ
いかがだったでしょうか?
結果として、画像を圧縮して表示スピードを改善するプラグインには可逆圧縮のみ対応するプラグインと非可逆圧縮までできるプラグインに大きく分けられることがわかりました。
プロ仕様であれば非可逆圧縮まで対応するプラグインを選択すればいいですし、一般的な仕様であれば可逆圧縮まで対応するプラグインで十分なこともわかりました。
あと有望なプラグインには、画像読み込み遅延機能がないプラグインが多いので、その機能に特化したプラグインを入れてあげる必要があることもわかりました。
選定が悩ましいプラグインたちではありますが、ものぐさSE的には以下2つのプラグイン導入をお勧めします。
- 画像圧縮用・・・EWWW Image Optimizer
- 画像遅延読み込み用・・・a3 Lazy Load
WordPressでブログ運営することを目的とした場合は、画像を圧縮して表示スピードを改善するプラグインとしては上記プラグインで必要十分かと思います。
画像を圧縮して表示スピードを改善するプラグインを導入する際の参考にしてくださいね。
最後に、全体的なWordPressのおすすめするプラグインについて知りたい方は以下でまとめて紹介していますので参考にしてください。
今回おすすめしたプラグインについて
今回おすすめしたプラグインの公式ホームページへのURLを載せておきますので、よろしかったらどうぞ。