テキスト比較におすすめなツール

ブログサイトやネットワーク機器等で設定変更した際のコンフィグを変更前後で比較したい場合や、サイトやシステムの状態が変化した場合に取得したログを状態変更前後で比較したい場合、はたまたテキストの変更前後で何が違うかを確認したい場面に遭遇する時ってないでしょうか?

ブログを執筆している方やIT関連の仕事をしている方は、そういった機会がけっこう多いと思います。

もう既に知っているよっていう方もいらっしゃるとは思いますが、まだブログをはじめた初心者の方やIT関連の仕事に就いてまだ間もない新人の方を対象に便利なテキストデータ比較ツールをご紹介したいと思います。

目視で確認していて今までテキスト比較ツールを使ったことがない方や、便利なテキスト比較ツールを探している方は是非この機会にテキスト比較ツールを活用して頂くことをお勧めします。

はじめに

比較ツールをご紹介するにあたって、今回はブログ制作時やシステムの作業時等にテキストファイルを簡単に比較することを前提にしたいと思います。

高価なものや専用システムのものであれば、もっといいものは存在すると思いますが、あまりにコストがかかるものやセッティングまでも時間がかかるものであれば、初心者にとってはなかなか手を出しづらいと思います。

ですので、すぐ使えるものに限定したいと思います。

テキスト比較ツールの良いところ

テキスト比較ツールの良いところとしては、人が目視で比較すると時間がかかったり、変更部分を見落としてしまったりするところを機械的にチェックしてくれて、人が見やすいように表示してくれるところです。

数千、数万行とある文字列や文章を人が目視で確認するには限界があります。

テキスト比較ツールを利用すれば効率的に比較することが可能となります。

テキスト比較ツールの活用例としては以下が考えられます。

  • ブログの文章をいろいろ修正したけど修正前後を比較
  • HTMLやPHP等のデータ変更部分を比較
  • 装置やソフトの設定変更をした際の設定ファイルを比較
  • 装置の状態が変わったのでログを取得して過去のログと比較
  • 設計書や手順書等のドキュメントの差分を比較

テキスト比較ツールの比較

それでは、世の中に存在するテキスト比較ツールを見ていきたいと思います。

フリーのソフトウェア

まずは、昔からあるフリーの定番ソフトウェアです。

私が普段使っていてお勧めするツールは2つあります。

一つ目は、Rekisaです。

このツールの良いところは複数のファイルを比較できるところと、差分がある行をハイライトしてくれて、さらに差分がある文字の部分にアンダーバーが表示されます。

ですので、タイムスタンプだけ違うような行も一目瞭然となります。

数千、数万行のデータでも処理が可能なので、HTMLやログ等のデータ量が多いソフトウェアやシステムが理解しやすい形式となっているテキストファイルを比較する際に是非使っていただきたいツールです。

現時点でこのツールの最新バージョンは「v0.32.018」で、最終更新日付は「2007/10/02」となっています。

対応環境としては、「Windows 98/Me/2000/XP」となっていますが、Windows10でも現在使用できていますが、2007年以降の更新がされていないのが気になります

そのうち使えなくなる可能性もあるので注意が必要です。

二つ目は、WinMergeです。

このツールの良いところは、比較した2つのファイルを結合できたりるマージ機能を備えているところと、WordファイルやExcelファイルを比較できるところです。

現時点でこのツールの最新バージョンは「v2.16.6+-jp-6」で、最終更新日付は「2020/05/29」となっています。

対応環境としては、「Windows XP以降」となっていますし、Windows10でも使用できています。

最近まで更新されていることがわかりますので今後のOSバージョンアップにも継続して対応してくれそうです。

これらのツールは普段自分が愛用しているツールです。

エンジニアになりたての頃に、先輩エンジニアさんに教えてもらったのがこのDFというツールです。

現時点でこのツールの最新バージョンは「1.41」で、最終更新日付は「2007/09/04」となっています。

対応環境としては、「Windows 95/98/Me/NT/2000/XP/Vista/7/8/8.1」となっていますが、一応Windows10でも使用できます。

ただ、継続して更新されていないみたいですし、差分が多いと表示がおかしくなったりするのであまりお勧めしません

初めて使用した比較ツールがこのツールでしたので、記念として掲載しました。

ありがとうDFそしてさようなら。

上記ツールはWindows専用ですので、MACを使っている方はどんなフリーツールを使っているかリサーチしました。

Google検索で上位となっているのは以下のツールでした。(※但し2018年8月時点のもので、お勧めしないので以降リサーチはしていません)

  • TextWrangler
  • FileMerge
  • CompareMerge

TextWranglerを紹介しているサイト

FileMergeを紹介しているサイト

CompareMergeを紹介しているサイト

残念ながらMACを普段使用していなので、使用感をお伝えすることができません。

MACの方は実際に使ってみて便利かどうかを判断してください。

フリーのWEBサービス

次に、最近提供されはじめたフリーのWEBサービスです。(※但し2018年8月時点のもので、お勧めしないので以降リサーチはしていません)

difff

httpsによる暗号化通信に対応していて、日本語対応もしています。

入力したテキストのログは取得していないそうです。

結果を公開する機能があったります。

Diffchecker

こちらもhttpsによる暗号化通信に対応していますが、日本語ページではありません

入力したテキストのログも取得しているのかも分かりません。

これらはインターネットブラウズがあればソフトウェアのインストール無しに利用できるところがとても便利ですが、サーバ側に比較データを預けることとなるため、情報漏洩の観点からセキュリティに不安があります。

セキュリティリスクを考慮したうえで活用すればよいかと思います。

ちなみに自分はセキュリティの観点から現状使っていませんし、今後も使わないと思います。

有料のソフトウェア

最後に、有料のソフトウェアについて比較したいと思いますが、有料のツールは実はそんなにありません。

やはりMicrosoftのWord一択だと思います。

このツールの良いところとしては、やはり企業サポートが充実していることや、機能が充実していてアップデートも継続されているので、WindowsやOfficeソフトとの親和性も高いのです。

以下のサイトに操作方法が詳しく記載されていますので、参考にしてもらえればと思います。

最近ではExcelにも比較機能が追加されました。

Excel2013以降であればCOMアドインを追加することで利用可能となります。

以前はプログラミング等でExcelファイルを比較する機能を作りこんでいたと思いますが、それが標準機能で提供されるのはとても便利です。

以以下のサイトに詳しく操作方法は記載されていますので、参考にしてもらえればと思います。

また、MicrosoftのOfficeを使うのであれば、Microsoft365に契約して利用することをお勧めします。

理由としては、最新バージョンのWordやExcelを複数のデバイスで利用可能となりますし、クラウドストレージやパーソナル金庫というサービスが付いてくるからです。

Microsoft365あたりの詳細説明はまた別の機会にやりたいと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか?

自分にあったテキスト比較ツールを使ってみることをお勧めします。

テキスト比較ツールを活用することで、作業効率が全然違ってくると思います。

普段はフリーツールを使っているので、当初はそちらを推奨しようと書き始めたのですが、今回の比較によってMicrosoftのWordが一番おすすめするツールであると感じました。

これまでは同じツールを使い続けていて、最近のトレンドをウォッチしたり比較をやってこなかったのですが、テキスト比較ツールについて改めて調べてみると、色々なツールの存在を発見できてとても勉強になりました。

これからも便利なツールを紹介していきたいと思いますので、お楽しみに。