空き家になった実家のネット環境を見直した話|モバイル回線を諦めて固定回線を残した理由
親が施設に入り、実家が空き家化しました。
最初に困ったのは、誰も住んでいないのに毎月発生する固定費です。
- インターネット回線
- 固定電話
- テレビ
誰も住んでいない家に毎月1万円以上支払い続けるのは、正直かなり無駄に感じました。
そこで、固定回線を解約してモバイル回線化できないか検討しましたが、結果として断念しました。
今回は、限界集落の豪雪地帯にある空き家で、実際に試したことや失敗したことをまとめます。
この記事はこんな人におすすめ
- 実家が空き家化している人
- 離れて暮らす親の家を管理している人
- 空き家の防犯が不安な人
- 固定回線を解約したい人
- Ringなどの見守りカメラを検討している人
- モバイル回線だけで空き家管理できるか知りたい人
実家が空き家化して最初に困ったこと
実家は山間部の限界集落にあります。
年々人口も減少しており、豪雪地帯でもあるため、将来的に売却するにしても簡単ではありません。
そのため、相続が片付くまでは維持管理を続ける必要があります。
ただ、空き家は放置できません。
- 雪で屋根が潰れる
- 火事で近隣に迷惑が掛かる
- 郵便物が溜まる
- 不審者が侵入する
- 害虫やカビが発生する
特に困ったのが郵便物でした。
誰もいないので、すぐに郵便受けがパンパンになります。
そこで、郵便受けの裏側のふたを外し、室内側に籠を設置して郵便物が溜まるようにしました。

地味ですが、かなり実用的です。
空き家管理は、こういう細かい運用の積み重ねになります。華やかなスマートホーム記事にはまず出てこない、現実の泥くさい部分です。
固定回線を解約したかった
元々は地方CATV系の固定回線を契約していました。
- インターネット
- 固定電話
- テレビ
この3つが残っており、誰も住んでいない家に月1万円以上掛かっていました。
固定電話も、父は生前ほとんど使っていませんでした。
もし頻繁に利用していたなら、旧友からの連絡なども考えて残したと思いますが、実態として利用がほぼ無かったため解約を判断しました。
銀行などの認証用電話番号も、固定電話からスマホへ変更しました。
テレビも解約し、NHKも停止しました。
ただ、最後に残った問題がインターネット回線です。
モバイル回線化を試した
固定回線を解約し、モバイル回線化を試しました。
理由はシンプルです。
- 工事不要
- 月額が安い
- 解約が簡単
- 立会いが不要
遠方の実家だと、工事や撤去の立会いがかなり面倒です。
実際、固定電話やテレビ解約時にも現地立会いが必要でした。
そのため、最初は「モバイル回線で十分だろう」と考えていました。
ですが、結果として失敗しました。

楽天モバイルを試した結果
まず楽天モバイルを試しました。
介護施設で利用していたホームルータ構成をそのまま流用しましたが、結果はかなり厳しいものでした。
- 1階はほぼ圏外
- 2階でも不安定
- 接続が途切れる
- 上り帯域が極端に弱い
スマホではアンテナが3本立っていたため、「普通に使えるだろう」と思っていました。
しかし、実際にはホームルータではまともに通信できませんでした。
端末性能やアンテナ性能の差もあると思います。
エリアマップ上では4G圏内でも、実際には使い物にならないケースがあると痛感しました。
mineoのdocomo回線も試した
次にmineoのdocomo回線も試しました。
しかし、状況は大きく改善しませんでした。
mineoへの回線変更については、以下の記事でも詳しくまとめています。

特に問題だったのが上り帯域です。
監視カメラ用途では、下りより上りが重要です。
- ライブ映像
- クラウド保存
- 通知
- 遠隔確認
これらは上り通信を使います。
実際には数Kbpsレベルまで落ち込むこともあり、Ringカメラが不安定になりました。
再起動しても改善しません。
Ringを導入して変わったこと
最終的には、固定回線を残した上でRingを導入しました。
構成は以下のようなイメージです。

設置したのは以下です。
- Ring Doorbell
- 屋外カメラ
- 室内カメラ2台
室内カメラの1台では、郵便物が溜まっていないかも確認しています。
また、Ringを導入したことで、親の知人が訪ねてきた際も対応できるようになりました。
これは想像以上に安心感がありました。
Ringを使った見守り環境については、こちらの記事でも詳しくまとめています。

キーボックス運用も導入
空き家では鍵管理も課題になります。
そこで、玄関横にキーボックスを設置しました。

暗証番号は1Passwordで管理しています。
家族間でのパスワード共有には、1Password Familyを利用しています。

叔母や姉だけでなく、将来的には以下のようなケースも想定しています。
- 親族の出入り
- 不動産業者の内覧
- 購入希望者の内覧
- 緊急時の入室
もちろん防犯上の不安はあります。
ただ、Ringカメラから見える位置に設置しているため、万が一何かあっても映像は残ります。
Wi-Fiルーターも交換した
Wi-FiルーターもAterm WX5400T6へ交換しました。
理由は以下です。
- 既存ルーターの設定が不明だった
- 管理画面に入れなかった
- 古い機器でセキュリティ面が不安だった
- 許可端末以外を制限したかった
- NEC機器で安定運用したかった
空き家は、問題が起きてもすぐ現地へ行けません。
そのため、「壊れにくさ」や「安定性」はかなり重要です。
NEC機器はこれまで壊れたことがなく、安心感があります。
Wi-Fi環境改善については、以前こちらの記事でもまとめています。

結局、固定回線を残した
最終的には固定回線を残しました。
ただ、確認してみると、インターネット単体契約なら月額3000円台でした。
そのため、モバイル回線との差額は以前ほど大きくありませんでした。
| 項目 | モバイル回線 | 固定回線 |
|---|---|---|
| 工事 | 不要 | 必要な場合あり |
| 解約 | 比較的簡単 | 立会いが必要な場合あり |
| 月額 | 安い | やや高い |
| 上り帯域 | 不安定 | 安定しやすい |
| Ring運用 | 厳しい場合あり | 安定しやすい |
| 山間部 | 電波状況に左右される | 比較的安定 |
結果として、今回は安定性を優先しました。
空き家はネットワークだけでは解決しない
空き家管理を始めて感じたのは、「家は人が住まなくなっても終わらない」ということです。
むしろ、人がいなくなってからの方が管理が必要になります。
- 雪
- 換気
- 虫
- カビ
- 郵便
- 防犯
最近は、虫やダニが増えている気もしています。
そのため、定期的な換気や訪問が必要です。
また、豪雪地帯のため、雪対策も大きな課題です。

今後は、以下のようなものも検討しています。
- 融雪マット
- スマートコンセント
- 温湿度センサー
- 遠隔通電
ただ、UPSなどを含めて全てを完璧に対策しようとするとコストが跳ね上がります。
どこかで割り切りも必要だと感じています。
空き家管理で確認すべき項目
| 項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 通信 | 回線が安定しているか、カメラがオフラインになっていないか |
| 防犯 | 玄関・窓・キーボックス周辺を確認できるか |
| 郵便 | 郵便物やチラシが溜まりすぎていないか |
| 鍵管理 | 親族や業者が安全に入室できる仕組みがあるか |
| 雪対策 | 積雪、雪下ろし、駐車場への侵入可否を確認できるか |
| 換気 | 定期的に空気の入れ替えができているか |
| 火災 | 不要な電源や危険な機器が残っていないか |
| 害虫 | 虫やダニ、カビの発生がないか |
| 雑草 | 庭の雑草を刈る必要がないか |
この記事で利用した機器
今回の空き家見守り環境で実際に利用した主な機器です。
| 機器 | 用途 |
|---|---|
| Aterm WX5400T6 | 空き家のWi-Fiルーター |
| Ring Doorbell | 来客確認・ドアホン |
| Ring Indoor Cam | 室内監視・郵便物確認 |
| Ring Outdoor Cam | 屋外監視 |
| キーボックス | 親族・業者向け鍵共有 |
| 1Password Family | 暗証番号共有 |
| mineo SIM | モバイル回線検証用 |
特に監視カメラ用途では、上り帯域の安定性が非常に重要でした。
なお、ここで紹介している機器は、あくまで私の実家環境で利用したものです。山間部や建物構造によって通信状況は大きく変わるため、購入前に現地での通信確認をおすすめします。
まとめ
空き家のネット環境を見直して感じたのは、以下の点です。
- エリアマップは信用しすぎない
- 監視カメラは上り帯域が重要
- モバイル回線は現地確認必須
- 無人環境ほど安定性が重要
- 空き家はネットワークだけでは終わらない
特に、Ringなどの監視カメラ用途では、上り帯域不足が致命的になります。
「スマホで電波が入るから大丈夫だろう」と考えていましたが、実際には全く違いました。
空き家管理は、思った以上に地味で、細かい運用の積み重ねです。
ただ、ネットワーク環境を整えることで、不安や負担はかなり減らせると感じています。
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