重要なパスワードを安全だけど使い易く管理する方法

銀行や証券会社等のサイトでは、ログイン用のパスワード以外に取引用のパスワードを設けていたり、設定変更等をする場合に暗証番号を設けていたりします。

 以前以下の記事で、ログインパスワードはパスワード管理ツールで保管し、取引用等の重要なパスワード等は安全な別の媒体で分けて管理することを推奨しました。

けれども紙媒体で保管する場合は安全ですが、実際に使用する際に毎回手打ちする必要が生じてしまい利便性がかなり悪くなってしまうことも事実です。

ということで、なにか別のいい方法を探すことにしました。

今回は、重要なパスワードをいかに利便性良く安全に管理するかというお話になります。

こういう方に参考になると思います。

この記事はこんな方におすすめ
  • 重要なパスワードをどうやって保管すればよいかわからない方
  • 重要なパスワードを紙媒体で保管しているが、利便性がわるいと感じている方
  • 今自分で行っている重要なパスワードの保管方法に不安を感じている方

それでは早速説明していきたいと思います。

紙媒体で管理する問題点

重要なパスワードを紙媒体等で保管する方法では、手入力が基本となります。

保管する重要なパスワードが少ししかないのであれば問題ないのですが、数が大きくなった場合は面倒くさくてとてもじゃないけど使わなくなってしまいます。

実際に自分がそうでした。

紙媒体等での管理では、パスワードを目で見て記憶して手入力して、間違えていたら再度繰り返して、その紙自体を紛失や盗難に合わないように金庫等に保管して・・・と手間が半端なくなって、結局挫折しました。

ではどうすればいいのでしょうか?

ご提案する解決策

これまでの記事をしっかり読んでいただいた方にはピンとくるかも知れませんが、結論から言ってしまうと、クラウド金庫に預けるのが一番ということになります。

それに比べてクラウド上の金庫に預ければ、上記のような面倒くさいことはなくなってしまいます。

では、クラウド上の金庫とは何のことでしょうか?

インターネット上に蜘蛛の巣のように張り巡らされているサービス上で二要素認証等を取り入れたセキュリティの高いデータ保管サービスのことを指します。

それではなぜ重要なパスワードの保管はクラウド上の金庫に保管するのがいいのでしょうか?

それは、以下のような要件が実現できるからです。

  • ログインパスワードと重要なパスワードを一緒の場所に保管しない
  • 複数のデバイスでいつでも利用が可能
  • 電子データとして保存が可能
  • 暗号化されていて、容易に盗まれない
  • 障害などでデータが紛失するリスクに対応できる
  • 二要素認証などの高度な認証機能を有する

上記のことを実現できるのがクラウド上の金庫サービスとなります。

では、クラウド上の金庫サービスとしてはどれがいいのでしょうか?

現時点で有名なクラウド上の金庫サービスとしてはMicrosoftのOneDriveというクラウドサービスがあります。

今後出てくる可能性はありますが、それ以外のサービスでは、今のところ上記要件に合致したサービスが見あたりません。

一応2つのクラウド上のパスワード管理サービスを組み合わせても上記要件の実現がある程度可能かもしれませんが、このOne Driveの使い勝手の良さに勝るものはありません

このOne Driveでは無料で5GBまでのデータが保存できたり、Officeとの連携が便利だったり、スマホやiPhoneなどのマルチデバイスに対応していたりと、かなり使い勝手がいいことが最大の特徴です。

そのOne Driveに個人用Vaultというサービスがあります。

この個人用Vaultは普段ロックされていて、利用するにはロック解除が必要となります。

そのロック解除に2段階認証が必要となります。

ですので、この個人用VaultExcel等で作成した重要なパスワードを記載したファイルを保管しておくと、強力な認証機能が利用できるし、データ通信は暗号化されるし、パソコンでもスマホでも利用できるしとても安全で便利に利用可能となるのです

もちろんそれでも情報漏洩や情報喪失のリスクがゼロになるわけではありません

情報漏洩した場合に備えて、ログインパスワードとは別に保管しておきましょう

実際に情報漏洩した場合は、すぐに取引パスワードや暗証番号を変更しましょう

クラウドサービスなので、情報喪失する場合に備えてローカルにもデータを保存しておきましょう

OneDriveの良いところは、ローカルにもデータが保存可能でしかも同期をとってくれるところです。

この機能を利用すれば、簡単にデータのバックアップが可能です。

自分はもちろん有料版を利用しています。

Microsoft365 Personalに契約すると、OneDrive1TB付いてきますし、最新のOfficeが利用できるからです。

もちろんWordでのテキスト比較も可能となります。

テキスト比較ツールについては以下で詳しく説明していますので、ご参照くださいませ。

Microsoft365の詳しい説明は別の機会にしたいと思います。

まとめ

ということで、重要なパスワードの管理にはOneDriveの個人用Vaultを利用することをお勧めしました。

まだOneDriveを使ったことがない方は、一度使ってみてはいかがでしょうか?

それではまた次回もお楽しみに!!

今回ご紹介したOneDriveの詳細については以下をご参照ください。